私生活で精神が磨耗しており、小説が一個も書けない状態なのでブログでお茶を濁していきます。
頼むから実在する殺人事件の説明で職場の人間を持ち出して「〇〇さんが殺されるようなもん」とか言うのやめてくれよ職場……(この愚痴はあとで消して楽しい話に差し替えます、許して今だけ言わせて)
というわけで最近(最近でもないけど)読んだロマファンの覚え書きです。変な兄もいます。
なんかそれ聞いたことあるな部門
せっかくなので今回は部門別(?)に作品を紹介していきたいと思います。特に意味はありません。ただ私がやりたいだけです。このよくわからない試みを。
皇女様はオタバレしたくありません!

黒髪碧眼で読者からの評判がすこぶる悪い当て馬の男にどハマりしたオタクが当該作品で推しを虐げていた悪女に転生する話です。
黒髪碧眼で読者の評判がすごい悪い当て馬の男にどハマりしたウサギは設定知っただけで大笑いしましたからね。既視感あるな〜!
というかそもそもこの作品、はてなブログで兄の話をした時いただいたコメントで触れられていたことがきっかけで読み始めたので、はい。
主人公がマジのガチで気合い入ったオタクかつ、推し方の種類が私とは違う感じなのでシンプルにすげえなあと思います。感嘆。ボルヒアのメイドに転生してチェシアレお兄ちゃんの闇堕ちを阻止しようとしてまかり間違って惚れられたら無理だし。嫌です。私には惚れないでください。
それはそうと普通に主人公が元気いっぱいの可愛いオタクで好きです。私はその路線嫌だけど君は幸せにおなり。
あと、好き好き好き好き言っていた主人公を塩対応で虐げていたくせに、好きじゃないと言われた途端に後悔して追い縋ろうとする当て馬がいたので楽しいなあと思いました。楽しいですよね、そういう残念な当て馬って。
悪役の推しをお金で救いました

読んでいた小説の悪女に転生し、クーデターを起こして処刑寸前の推しを救うため、世論を札束で引っ叩き推しを買い取ったおもしれー女の話です。
主人公、そもそも原作ヒロインに叶わない恋をし続けて苦しむ姿を眺めたいという動機で推しを買い取っており、なんていうか凄く私みたいな思考回路してんなあと思いました。私がボルヒアのメイドに転生したら、ルビへの感情でぐちゃぐちゃになってるチェシアレお兄ちゃんを特等席で眺めてたいですからね。絶対見たい。
そんな“推し”こと男主人公は実はどうやら前世の記憶を保持した状態で回帰転生をしているらしいこと、過去には主人公の葬儀に出席しているらしいこと、また過去に自分のせいで主人公を傷つけたもしくは失う経験をしているらしいことなどが示唆されており、普通に目が離せません。
……そうです、男主人公は原作ヒロインに片恋などしていません。主人公に対して叶わぬ恋をしています。が、主人公はそんなこと気づかず、むしろ「そんなにヒロインが好きなのね。私は少しも眼中にないんだ」と少ししょげているレベル。うーんおもしれー漫画!
あと、原作ヒロインが主人公にクソデカ執着してるっぽくてオラわくわくすっぞ。いきなり現れて人のものを奪おうとするから悪いんです、あなたがいるから彼女が傷つくんです、頼むから消えてください、などとのたまう女が嫌いなわけないだろ。
一人の男を奪い合う女たちはよく見ますが、一人の女を奪い合う男女は初めて見ました。なんなんだこれは。今後が楽しみです。
たまには国産も読むんだぞ部門
韓国漫画にいる変な男のことばかりを好いているため、畢竟こうした場で紹介する作品は韓国漫画ばかりになりがちなんですが、とはいえ国産漫画も読んでるんですという紹介です。
どうでもいいんですけど、国産漫画ってタイトルが説明文ですよね。まあ『夫を味方にする方法』も説明文ではあるんですけど、なんかもう少しあらすじ的で情報量が多くないですか。国産漫画って。なんでですかね?
年下夫の未来のために、離婚状を置いて出ていった結果

私は様子が変な男がだいぶ性癖なので、韓国漫画で得られる変な男成分を求めては韓国漫画ばかりを読んでいるわけですが、こちらは珍しく国産作品かつ、何故かやけに気に入って読んでいます。
何かすっごい性癖に刺さったとかはないんですけど、とりあえず好きです。特に変な男とかいないのに。
私は両思いになるまでの過程でしか楽しめないタイプのオタクにつき、最終ゴールが子供の誕生orそもそもママになっちゃいました!系の作品あたりは刺さりにくいのですが、子持ち主人公であるにもかかわらず本作は好きです。
多分、主人公が今のところずっと「アレクシス様(男主人公)は私のことなんて忘れていらっしゃるわ」と言い続けているからだと思います。その人全然忘れてないですよ。
なんかよくわからないけど好きです。続きも楽しみにしてますね。
死んだ悪女に執着しないで

同上です。なんか知らんけど好きです。
多分、こちらも「レイが私のことを覚えているはずないわ」みたいなことを主張し主人公が一向に恋愛に発展させる気がないからだと思います。私は恋愛に発展させる気のない主人公がいる作品か、変な男がいる作品でしか抜けない化け物なのかもしれません。
あと今書いてて気づいたんですが、国産は二作品ともヒロインが男主人公よりも年上のお姉さんポジにいるので、もしかすると私は国産から滲み出るおねショタの味でしか興奮できないのかもしれません。
私は国産おねショタと韓国産変な男でしか興奮できない両思いのアンチ。よろしくな。
世間の評価には納得だけどな〜んか気に入って読んでるんだよな部門
LINEマンガにしろピッコマにしろ、いいね数等で評価が数値化されていて可視化されているわけですが、そうなると「私は好きだけど世間的な評価の低さもわかるな~」が生まれがちです。そうした作品です。私は好きなんだよ、世間の評価も理解できるけど。
公爵夫人は逃げる〜夫と生きる世界が違いすぎて〜
おそらくですが、私は二次元におけるモラハラがとても好きなので、そういう成分を接種したいという目的意識で読んでいるんだと思います。
あと、主人公は主人公でなんかずっとずれててずっと定まらない感じなので読む人が読んだらイライラして死ぬと思います。私はわりとこのぐずぐずしたところが好きです。煮え切らないし固まらないところって人間っぽいので。
あとモラハラ。
野蛮のプロポーズ
コメント欄で毎回姫様(主人公)が叩かれてるんですが、私はこの煮え切らないし定まらないしぐずぐずしたところが結構嫌いじゃないので読んでいます。完璧で立ち振る舞いもしっかりしている賢いヒロインもいいですが、人間はそもそも常に最適解を選べる生き物ではないし、間違い続けてウダウダぐずぐずする生き物だと思うので。そういうところに共感しているのかもしれません。
ちなみに本作は特にモラハラとかはないです。ティワカンびっくりするくらいいい男だし。ウサギの国から出禁にされるギリギリのいい男。
※ウサギの国には「性癖の反対側すぎる」という理由で生真面目で忠義忠誠の騎士などのキャラを出禁にする法律があります
期待のルーキー部門
期待が高まってしまったので急遽書き足した部門です。今後がとても楽しみだなあと思いました。とても楽しみだなあ。
鳥籠のプレセペ
これ書いてる日(6月4日)にLINEマンガで連載始まったばっかの作品なんでまだ3話しか読んでないんですが、出てくる男がみんな大丈夫じゃないタイプの乙女ゲーの話だったので助かっています。イカれた人間しかいねえ~!
このあと10話まで読み進めましたが、男主人公が私にだけ優しい殺人鬼だったのでくっそ笑いました。人を殺していない、監禁しない、暴力を振るわない、身体を拘束しない、殺害してこない、あたりの条件をすべて満たした人間がいねえ作品。そんなことってあるんだ。
そもそも乙女ゲーに憑依する系の作品

って、大体まともじゃない男がいるので個人的にはかなり当たりなんですけど、国産とそれ以外の決定的な差が出るのも乙女ゲー憑依作品だと個人的に思っていて、私の大当たりは国産ではない作品に発生するので……、はい。ありがとうございました。
とりあえず、そしてそういうわけでおそらく様子がおかしい男ばっかり連打されると思うので今後が凄く楽しみです。
ところで私には2話の法則というものがあり、2話で「あっこの男……!」と思ったやつには勝てないジンクスがあります。
過去この事例を引き起こした作品といえば

の二作なんですが、双方いずれもボルジアがモチーフで「あっこの男……!」を引き起こした男のモデルが同一人物なので、はい……。
2人とも普通に1話から出てきてますが、2人とも2話での蛮行でウサギに大興奮されてしまった男たちです。なんかヘキ味すんな〜と思った1話からの2話で骨スト巨乳への罵倒発言をかまし一気に私を興奮させてしまったチェーザレ、初登場からもうキショくて嬉しかったのに2話で暴力(しかも鞭打ち)やってると判明して完敗したチェシアレと、揃って2話で「あーこの人よくない性癖くすぐるなあ」と思わせてきた男に完敗しています。
まあ2話がどうこうっていうより単純に本当に性癖が終わっており、かつ死ぬほどチェーザレ・ボルジアに弱いだけ説は否めませんけど。
それはさておき、本作2話には以下のような男が登場します。
- 嫡子であるにもかかわらず親から愛されず、庶子である弟に愛情を奪われ孤独に育つ
- そんな境遇の中で出会ったヒロインに救われる
- しかし、知らぬ間にヒロインが王宮を追い出され、ろくに別れの挨拶も交わせなかったため「君も僕を捨てるんだ」「君も他の人みたいに弟を選んだんだ」と思い込む
- その後、弟や自分を愛さなかった者たちを殺して反逆、王位を簒奪
- 自分を捨てたヒロインを激しく憎みながらも同時に拭い去れない愛情に突き動かされ、ヒロインを見つけ出して軟禁
- 時に罵り、時に暴力的な振る舞いに出ながらも自分の手元に置き続けようと支配・執着する
ハイブリッドウサギちゃん性癖男すぎて泣きました。引き続き今後のウサギの動向をお楽しみください。
変なお兄ちゃん部門
お察しください。
契約結婚を完璧に終わらせる方法

お互いを理解し合えるのは世界に自分たちだけなんだよと言いながら妹を支配し妹の夫を殺そうとする兄の名前はな〜んだ?
『契約結婚を完璧に終わらせる方法』のクインシー
そういう漫画です。
兄によって毒殺された夫(主人公の片思い)を失った私はひょんなことから過去に戻っていた。これは神様がくれたチャンスよ、今世では絶対あの人を幸せにしてみせるわ……!
的なストーリーなんですが、私が覚えて帰って欲しいことは一つだけ。
お互いを理解し合えるのは世界に自分たちだけなんだよと言いながら妹を支配し妹の夫を殺そうとする兄がいる漫画
ということだけです。こんな変な兄がこの世に二人もいる事実。
でも今のところ妹のことは虐待していません。虐待してる分だけチェシアレお兄ちゃんのほうがアウトなので助かります。本当に助かります。兄は最悪じゃないといけないと思うので。ええ、はい。それで私の葬式の予定ですが。
ところで本作の夫の名前はアルフォンソです。妻の兄すなわち義兄に毒殺されるアルフォンソ。
……おや?(何言ってるのか全然わからないという人はボルジアのことを調べると「あー」ってなります)
もしかしてクインシーってモデルになった人物とかいます?
父親が約150年の間に6人しかいない非イタリア系教皇でイタリアのスビアーコで生まれてて誕生日が9月13日の人がモデルとかだったりしません? マキャヴェリズムの代表的人物とかじゃないですか?
本作における変な兄の動向を引き続き注視していきたい所存です。
異常な話は以上です
ここから下は完璧どうでもいい余談ですが、おとみかは少なくとも
- 韓国(原産国)
- 日本
- ドイツ
- フランス
で書籍が発売されており、それに伴って4言語のタイトルが付けられています。
このタイトルがおもしろくて、原題の『남편을내편으로만드는방법』も英題の『How to win my husband over』も、要するに邦題である『夫を味方にする方法』と同じ意味なんですが、なんでかフランス版だけは『Les intrigues dunt borgia』(訳:ボルジアの陰謀)となっています。
ところで、ボルジア関係の書籍には邦訳され日本で出版されている海外作品もちらほらとあり、私の知るところでは
アレクサンドル・デュマ 『ボルジア家』(既読)
フランソワーズ・サガン 『ボルジア家の黄金の血』(既読)
ヴィクトル・ユゴー 『ルクレツィア・ボルジア』(既読)
サマセット・モーム 『昔も今も』(未読)
などの作品があるんですが、なんでか見事に作者が全員フランス人なんですよね。そしておとみかの翻訳タイトルは唯一ボルジアの名を冠している。
フランス、なんでこんなにボルジアが好きなんですか……?
以上です。